村上春樹 とは?
正直僕より皆さんの方が、存じていると思ってますけど、最近少し読ませていただいたので、
忖度ないレビューを出来ればと思っています。
村上 春樹(むらかみ はるき、1949年(昭和24年)1月12日 – )は、日本の小説家・翻訳家。
京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり[2]、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。代表作に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。それらの作品は、50ヵ国語以上で翻訳されている。
引用…wikipedia
ちなみに僕が読んだのは、”終わる世界とハードボイルド・ワンダーランド”、”1Q84″、”騎士団長殺し”ですね。
村上春樹の背景について
読んでみた感想を踏まえて、出典元はwikipediaになりますけど、まとめさせていただきますね。
ざっくりとした生い立ち
幼い頃から本を読み漁っており、海外文学に興味を示す。
学歴は早稲田大学第一文学部の演劇専修で、大学にはほとんど行かずに
レコード屋のアルバイトをしながら、映画脚本家を目指してシナリオを執筆していたとのこと。
村上春樹さんの作品はポエムチックな表現が多いので、こういうビハインドが関係しているかもしれませんね。
その後、ジャズ喫茶の店員を務めた後に、結婚と貯めたお金と借金でジャズ喫茶を開業。
(大学には在籍したままだったみたいですね・・・。)
夜間はジャズバーで、週末には生演奏をしたとのこと。
結局9年ほどジャズ喫茶を経営した後に、作家としてデビュー。
僕みたいに、知見が狭い人間には、ジャズのこの人のこの曲が〜〜みたいな表現が本によく出てくるんですが、僕がその曲の雰囲気知ってたら、もっとその雰囲気を想像できたなぁって思ってます。
私が感じたこと
全体的に知っとかないと深く共感出来ないニュアンスは多いかもしれません。
具体的にはどの作品もウイスキーや上記で言ったようにジャズやクラシック等の
おそらく当時流行っていた文化の内容が頻出します。
僕はウイスキーが好きなので、ウイスキー描写は死ぬほど共感出来るのですが、
逆にジャズやクラシックの表現はいまいちピンと来なかったです。
(僕の知見が浅いと言われればそれまでですが・・・)
後はどの作品も性表現が少なからずありますってか、かなりありますね。
僕個人としては、正直いらないなぁって思っちゃいました。
どうなんでしょう?
ちょっと調べてみましたけど、やはり賛否は両論でしたね・・・。
もしこれが理由!ってのがあれば、教えてください。
個人の自分なりに考えてこうだってのもあれば、それも教えてください。
今回は 1Q84 について
今回は『1Q84』について書かせていただきますね。
あらすじ~どんな内容なのか、また僕自身の感想を踏まえて〆させていただきます。
あらすじ
『1Q84』のあらすじ(ネタバレになるかもしれないので隠してます)
2人の主人公、天吾と青豆は孤独な10歳の少年少女として、誰もいない放課後の小学校の教室で黙って手を握り目を見つめ合うが、そのまま別れ別れになる。
そして相思いながら互いの消息を知ることなく長年月が過ぎた1984年4月、2人は個別にそれまでの世界と微妙に異なる1Q84年の世界に入り込む。さまざまな出来事、試練に遭遇したのち、12月になって20年ぶりの再会を果たし、1984年の世界に戻ったところで物語は終わる。
スポーツインストラクターの青豆は、老婦人・緒方の考えに共鳴して、女性をDVで苦しめる男たちを暗殺する仕事を引き受ける。彼女は人間の身体の微妙な部分を捉える優れた能力をもっており、首の後ろのあるポイントに細い針を突き刺すことで、心臓発作に酷似した状況で人間を殺害することができる。青豆がそのような殺人行為をするようになった背景には、無二の親友を自死で失った過去が関係している。しかし、1984年4月にその仕事のひとつをやり終えたあたりから、青豆は自分がそれまでの現実とは微妙に異なった世界「1Q84年」に入り込んでいるらしいことに気づく。
一方、予備校の講師として数学を教える天吾は、小説家を目指して新人賞のために小説を書きつづけている。応募していくなかで知り合った編集者の小松とも親しくなり、小松から無署名のコラム書きや新人賞応募作の下読みなどの仕事を与えられる。天吾は新人賞応募作のなかから、「ふかえり」という少女の書いた『空気さなぎ』という小説を見出し、小松に強く推薦する。小松は天吾に『空気さなぎ』のリライトを勧め、天吾はそれを完成させる。『空気さなぎ』は新人賞を得て爆発的に売れるが、いつしか天吾は周囲の現実の世界がそれまでとは微妙に異なって天に月が2つ浮かぶ『空気さなぎ』の虚構の世界そっくりに変貌していることを知る。
かくして個別に「1Q84年の世界」に入り込んだ2人は、それぞれが同じ「さきがけ」という宗教団体に関わる事件に巻き込まれていく。
BOOK1、BOOK2では、スポーツインストラクターであると同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を描いた「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。
BOOK3では2つの物語に加え、青豆と天吾を調査・探索する牛河を主人公とした「牛河の物語」が加わる
この作品では宗教団体が出てくるのですが、執筆のきっかけとなったのは、皆さんご存知の地下鉄サリン事件で有名な『オウム真理教』みたいですね。
僕の感想
※ネタバレを含みます!
まずは主観の目線が2つあり、それが交互に切り替わる様な作品です。
(BOOK③では3人目が出てきますが・・・)
主観が動いていく作品は珍しくないので、問題ない方が多いとは思いますが、
苦手な方はそこらへんも把握しているといいかもしれません。
ストーリーの展開も比較的サクサク進み、(村上春樹の作品の中では・・・ですが)
結構続きが気になる様な作風だったと思います。
なので面白かったとは、思うんですけど、ちょっと腑に落ちない部分もありますね。
しかし村上春樹の作品にそれを言い出したらキリがないと思うので、
どこがどうとかの感想はやめておきます。
ちなみに青豆と天吾が最終的には結ばれるラブストーリー的なお話なのですが、
それまでの過程がすごく複雑で、先が読みにくいこともあり、それが面白かったのかな?
と思ってます。
しかし、ラストのシーンについてはハッピーエンドなんですけど、
ややあっさりしすぎてる気がしてどうにも腑に落ちない感情に陥ってしまいました。
レビューを見てみると、同じ感情になった人がいるみたいなので、
少なからず僕と同じ感性の人は一定数いそうですね。
ただ全体を通してみると、特徴のある登場人物が多いこともあり、
それがアクセントとなってスラスラ読めました。
面白くはないとは言いませんが、僕の感性と表現力では、
この作品の魅力を存分に伝えれないな・・・とも思いました。
登場人物について
村上春樹の登場人物は全員隠喩が上手くて、知能指数が高そうな人間しか出てきません。
そのため、『現実にこんな人間で溢れかえるわけないだろ・・・』って思うんですけど、
なんかよく分からないんですけど、嫌みな感じ無くて好感を持ちやすいと思います。
少なくとも僕はそうでした!
今回の作品ですと、主人公の一人である天吾君が結構好きでした。
達観している感じは確かにあるんですけど、人間らしさというか優しさがあって、
取る選択肢なんかも共感が持てて、天吾君のパートは個人的に好きな部分が多かったです。
青豆さんのパートは冷静だけど、友達思いな反面があり、そこがすごくいいなぁと思いました。
友達のために涙を流すシーンがあるのですが、彼女は殺しを生業としている面もあったので
純粋に意外に感じたっていうのもありますが、そんな普通の女性らしさも
兼ね備えているギャップに好感が持てました。
これ以外にも様々な登場人物が出てきますが、他の人物達も特徴があり、
読んでいて飽きることが無かったです。
まとめ
僕個人としての感想は『おもしろかった』ただその一言につきますが、
もっと多彩な表現で魅力を伝えたいのですが、いかんせん村上春樹の作品で、
それを伝えるのは難しいですね・・・。
もしジャズやクラシックに興味があり、ウイスキー等の洋酒も良く飲む人であれば、
彼の作品はより魅力的に感じることでしょう。
ただ残念な点というか、これは村上春樹が意図的にしているのかもしれませんが、
多くの謎、これってあの後どうなったんだろう?っていう要素が多すぎるのは、
少し後味が個人的には悪いです。
おそらくそれを想像するのが、また楽しみの一つという意見があるかもしれませんが、
BOOK③の最後で、ちょっとあっけなかったのは個人的に残念に感じました。
ただ全体を通してみると夢中になって作品を読めたのでつまらない作品とは言えません。
機会があったら是非読んでみてもいいんじゃないでしょうか?
藤巻
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