はじめに
上海にある、とあるコーヒーショップが、一杯日本円にして13万円のコーヒーを提供しているお店があったのですが、わずか3ヶ月で閉店へと追い込まれました。
これに対して、中国のユーザーは、『いくらなんでも高すぎる』等の声が挙がっていました。
本記事では、そもそも13万円のコーヒーとはなんぞや?どこの産地、そもそもなんていうショップなのか?といったところを説明させてください。
でも一杯13万円のコーヒーって皆さんどうですか?ちょっと手が出せないですね。
概要
店舗名
この特別高価なコーヒーを提供していた上海のカフェは、「根本咖啡(张园丰盛里店)」という名前で、南京西路に位置していたと報じられています。このカフェは、一杯6200元(約13万円)のコーヒーを提供していたことで、社交ネットワーク上で話題になりました。
珈琲の品種はCarmen Geisha?
この高額な価格のコーヒーは、「Carmen Geisha」という品種で、2023年の「Best of Panama」で最終的な交易価格が1kgあたり10005米ドルとなり、世界の珈琲豆競売価格記録を破ったものです。このカフェでは、この咖啡豆を使用していたとされています。
現在は閉店・・・
しかし、このカフェは開店からわずか3ヶ月で閉店し、現在は閉店状態となっています。店舗の公式な理由は不明ですが、一部の報道によると、このような高価な商品が一部の消費者からはマネーロンダリングの疑いを受けていたこと、また、一杯のコーヒーのコストが実際の価格よりも高くなっていたことが原因である可能性が指摘されています。
ユーザー側から疑問があるのは当然
このような手の届きにくい商品は、高いコスト、稀少性、手間のかかる製造過程などを理由にしていますが、法的には問題がないとしても、消費者からは疑問視されることが多いようです。特に、その価格が実際の価値と合わない場合や、消費者に対する誤解を招く恐れがある場合はなおさらです。
Best of PanamaとCarmen Geishaについて
Best of Panamaとは?
コーヒー豆(Carmen Geisha)は、「Best of Panama」という大会で特に注目を集めました。この大会はパナマで開催され、Specialty Coffee Association of Panama, SCAPによって1996年に設立されました。大会では、パナマ産の咖啡豆を品種別に評価し、その年で最も優れた咖啡豆を選出します。
Carmen Geishaとは?(パナマ カルメン ゲイシャ)
この高価なコーヒー豆「Carmen Geisha」は、パナマで生産されたものです。この豆は、パナマの特定の地域、特にチリキ州(Chiriquí Province)のパソアンチョ村(Paso Ancho)で栽培されています。これらの地域は、その特有の気候と土壌の条件のため、高品質のコーヒー豆の生産に適しているとされています。
Carmen Geishaの味わいは?
- フローラル(花のような)ノート
- Carmen Geishaはしばしば、フローラルなアロマを持つと評されます。これは、ジャスミンやその他の花々の香りを彷彿とさせる繊細で爽やかな香りです。
- フルーティ(果物のような)ノート
- このコーヒー豆は、さまざまな果物の風味が感じられることがあります。特に、ベリーやシトラス、トロピカルフルーツの風味が特徴的で、明るく鮮やかな味わいがあります。
- 明瞭な甘さと酸味
- Carmen Geishaは、はっきりとした甘さと上品な酸味が特徴です。このバランスの良い甘酸っぱさが、コーヒーの風味を一層際立たせます。
- クリーンで複雑な味わい
- このコーヒー豆は、口当たりがクリーンで、風味が複雑に重なり合うことで知られています。一口飲むごとにさまざまな風味が口の中で展開し、長い余韻を楽しむことができます。
- 高いスコアリング
- コーヒーの品評会では、Carmen Geisha豆はしばしば非常に高いスコアを受けます。これは、その独特の風味、バランスの取れた味わい、高い品質が認められている証拠です。
と言われてるらしいですが、多分僕なんかが飲んだとしても、なんか美味いコーヒーぐらいなんでしょうね・・・。
カルメン ゲイシャは高い?
調べてみましたけど、高いっちゃ高いですけど、オークションで付けられた値段ほどでは無いみたいですね。調べると売っていたネットショップもあるみたいで、100g当たり3000円ぐらいが多いですね。(日本のサイトだと)
参考…SOT,GreenBeans
Carmen Geishaも他のコーヒー豆と同様に、品質、産地、収穫年、供給量、市場の需要などによって価格が大きく異なるみたいですね。
グラム3000円って聞くと・・・ちょっと手が出せないってほどではないですよね。1g当たり12~13㏄抽出すると仮定したら、1.2~1.3ℓ、一杯150㏄と仮定すると、一杯375円、って聞くとどうでしょう?まぁ原価375円って相当ですけど・・・
上海の根本咖啡はなぜ潰れた?
「根本咖啡」が閉店に至った理由については、いくつかの報道から複数の要因が浮かび上がっています。
- 経営状況の不振
- 閉店についての公式な声明はありませんが、店舗の運営に関わる人々は「経営情况不佳」(経営状況が良くない)と述べています。これは、店舗の収益がコストを上回ることができず、持続可能な運営が困難だったことを示唆している可能性があります。
- 原材料の供給問題:
- 顧客からのコメントによると、特に広州の店舗では、原材料の供給が問題になっていたようです。一部の製品が原材料がないために提供できず、普通のラテやミルクも品切れしていたとの声があります。このような問題は顧客満足度に直接影響を及ぼし、リピート顧客の減少に繋がる可能性があります。
- 高価格戦略の限界
- 6200元のコーヒーは、疑いなく大きな注目を集めましたが、消費者の多くはこのような高額な商品を購入することに疑問を抱いていました。この高額な価格設定は、特定の豪華な体験を求める顧客層には魅力的かもしれませんが、広い市場に受け入れられるには限界があったようです。
- 市場監督局による調査
- 高額なコーヒーの提供に関連して、市場監督局が介入し、店には関連する証明書類の提出が求められていました。虚偽広告の疑いがあり、もし実際に問題があった場合は、これが店舗の閉店に繋がった一因である可能性もあります。
これらの情報によると、店舗の閉店は複合的な理由によるものであり、高額な商品の提供戦略、供給問題、経営の不振などが重なって発生したと考えられます。ただし、これらは推測であり、閉店の正確な理由は店舗側の公式な発表がない限り確定することはできません。
参考…中国サイト
虚偽・誇大広告とは?
- 誇張された主張:
- 製品やサービスの効果や性能について、実際のものよりもはるかに優れているかのように誤解を招くような主張をする。
- 偽の証言やレビュー:
- 実際には使用していないか、存在しない人物の証言や好意的なレビューを掲載する。
- 誤解を招く比較広告:
- 競合他社の製品と比較して、自社の製品を不当に優れていると表示する。
- 未確認の主張:
- 科学的または実証的な根拠がないにもかかわらず、健康上の利益など特定の効果があると主張する。
まとめ
自分もコーヒーはよく淹れて飲むので、13万円のコーヒーは一口飲んでみたい気がしますね・・・。ただ自分でお金払って飲むっていう話しだとしたら、絶対飲むことないですね・・・。
けどグラム3000円ぐらいだったら購入してもいいなぁと思ってます。機会あったら注文してみたいですね。
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