はじめに
この事件は、2022年に東京・秋葉原で起きた暴力団組長の山中健司さん(当時34歳)が刺殺されたものです。
被告の佐々木文俊氏は、山中さんの左腹部を牛刀で刺し殺害し、殺人罪で起訴されました。事件の背景には、みかじめ料を巡るトラブルがありました。佐々木被告と山中さんは2014年ごろに居酒屋で出会い、友人関係になりました。
しかし、山中さんが暴力事件で逮捕された後、態度が一変し、佐々木被告が経営するガールズバーなどにみかじめ料を要求し始めました。佐々木被告は、暴力と脅しによる恐怖の中、総額約1億2000万円を山中さんに支払いました。
東京地裁は、この事件で佐々木被告に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。事件の裁判では、佐々木被告と山中さんの関係性が焦点となりました。
一方で、山中さんの妻は佐々木被告を夫の「1番の親友」と呼び、両者の主張が対立しました。
ちょっと調べてみましたけど、佐々木被告の言い分が正ならば、かなり恐ろしい事件だと思います。というか、こんな事件あったの全然知りませんでした・・・。もっとニュース見ておけよって話しですよね。
佐々木被告と山中組長の関係
どのようにして二人は知り合ったのか?
佐々木被告と山中組長は2013年から2014年ごろ、お互いが行きつけだった東京内の居酒屋で偶然出会い、知り合いました。当初、二人は意気投合し、友人関係を築き、互いのことを相談する間柄になりました。この時点では、二人の関係は良好だったとされています。
関係性が発展したのは、佐々木被告が墨田区の錦糸町でバーを開いたときからです。山中組長はそのバーの“太客”になり、多い時には週に4回も来店していました。佐々木被告は、自分の店を度々訪れてくれる山中組長に感謝し、信頼を寄せ始めていました。
関係性はどのように発展し、どのように変化したのか?
しかし、山中組長からのアドバイスに従い、新橋駅近くにキャバクラ店をオープンした直後、関係性は急激に悪化しました。山中組長の態度が豹変し、佐々木被告に対してみかじめ料の支払いを要求し始めました。拒否すると、暴力を受けたり、家族に危害を加えると脅迫されたりするようになりました。この圧力に耐えかねた佐々木被告は、母と妻から合わせて約3500万円を借金し、山中組長に総額約1億2000万円を支払いました。
このように、当初は友好的だった関係性が、金銭的な圧力と脅迫により、恐怖と支配の関係に変化していきました。山中組長の態度の変化と、佐々木被告に対する圧力がエスカレートするにつれて、二人の間には深刻な対立が生じ、最終的には悲劇的な事件へと発展してしまいました。
事件当日の経緯とお互いの主張
秋葉原近くの喫茶店にて
事件当日、佐々木被告は山中組長と他の知人とともに秋葉原近くの喫茶店を訪れていました。喫茶店での話題は、山中組長のSNSフォロワー数の増加についてだったとされています。
喫茶店を出た直後、佐々木被告は事前に購入していたおよそ20センチの刃渡りを持つ包丁で、突然山中組長を刺殺しました。この行動は、佐々木被告によると「とっさの行動」だったと供述されていますが、包丁は事件の9日前に購入されていたことが判明しており、計画的な犯行である可能性が示唆されています。
刺殺動機と主張の食い違い
佐々木被告は、山中組長からの長期にわたる金銭的圧力、暴力、そして家族への脅迫による精神的な圧迫が刺殺の動機であると主張しています。これにより、彼は極度の恐怖とストレスの下で行動し、最終的には山中組長を刺殺するに至ったとされています。
一方で、山中組長の妻は佐々木被告の主張を否定しており、「夫は佐々木被告を側近であり親友だと考えていた」と主張しています。彼女は、夫が佐々木被告を追い詰めるようなことをするはずがないと訴えており、この点で被告と被害者側の間には大きな主張の食い違いがあります。
このように、佐々木被告と山中組長の関係性や事件当日の具体的な状況に関しては、被告と被害者側で大きな主張の食い違いがあり、真相は裁判での証拠提出や証言によって明らかにされることが期待されています。
まとめ
ちょっと今回もあまり深い部分つっつくのは辞めておきたいと思ってます。ちなみに山中氏は6代目山口組傘下の5代目國粹会幹部で、3次団体の組長とのことで、以下詳細の記事リンクを貼っておきますね。
参考…デイリー新潮
お互いの主張が食い違ってるのが、ちょっと疑問ですが、山中氏の妻が「佐々木、覚えてろ!」という発言をしている当たり、ちょっと色々と考えてしまいますね。
また佐々木被告も衝動的な犯行といいつつ、意図的に包丁を所持していたわけですから、衝動的な犯行とも思えませんよね・・・。
初公判で色々と波乱を呼んでいますが、これから明らかになっていくことでしょう。
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