はじめに
埼玉県上尾市の病院で提供された食事を食べた入院患者72人が「ウエルシュ菌」による食中毒を訴えた事件についての情報があります。
埼玉県は、この食中毒事件が発生したことを受けて、病院食を提供していた東京・千代田区に本社を置く「日清医療食品」に対して、この病院での営業を3日間停止する行政処分を出しました。
発症した患者は、下痢や腹痛の症状を訴えたものの、全員が軽症であり、現在は快方に向かっていると報じられています。
参考…Yahooニュース
ウェルシュ菌とは?なぜ発症する?
ウエルシュ菌(Clostridium perfringens)は、土壌、人間や動物の腸内に自然に存在する細菌の一種です。この細菌は無酸素環境で成長する好気性細菌で、特に加熱処理が不十分な肉類や調理済み食品に繁殖しやすい特徴があります。ウエルシュ菌による食中毒は、細菌が産生する毒素によって引き起こされ、主な症状としては腹痛、下痢、場合によっては嘔吐が挙げられます。
この細菌は加熱によって殺菌することができますが、食品が適切に冷却されなかった場合や、調理後に適切な温度で保管されない場合には急速に増殖することがあります。そのため、食品の安全管理においては、適切な加熱と冷却、保存方法が重要になります。
ウエルシュ菌による食中毒を防ぐためには、肉類を十分に加熱する、調理済み食品を適切な温度で保存する、十分な衛生管理を行うなどの予防策が有効です。
詳細は以下記事で解説してます、よかったらどうぞ。
ちなみにこの記事はカレーが原因だったかと思います。ウェルシュ菌は適切な保存がされていない場合などに多く見られていて、今回の様に大量の被害者を生む可能性が高いと思います。
日清医療食品株式会社ってどんな会社?
日清医療食品株式会社は、東京都千代田区に本社を置く会社で、1972年9月25日に設立されました。資本金は1億円で、2023年3月期の売上高は連結で3,347億円、個別で2,680億円です。この会社は、病院、医療施設、および福祉施設などに対して食事サービスを提供しています。日清食品とは一切関係がなく、ワタキューホールディングスの子会社として運営されています。
日清医療食品は、病院・福祉・保育施設への食事サービス業界で、マーケットシェア31.4%(2011年度 日経シェア調査2013年版)を占め、業界2位のエームサービス(11.2%)、同3位の富士産業(8.8%)を引き離し、首位を独走しています。これは、日本の飲食業界全体の売上高としても第2位(2022年度 日経MJ 2022年6月22日)に入るほどの実績を誇っています。
日清医療食品の経営理念について
日清医療食品は、ヘルスケアフードのオンリーワン企業としての地位を確立し、社会に貢献することを経営理念として掲げています。具体的には、医療・福祉施設での食事提供を通じて、利用者の健康維持や向上に貢献することを目指しています。同社はこの経営理念のもと、「社会になくてはならない日本で一番のビジネスパートナーであり続ける」ことを2030ビジョンとして設定しており、質の高いサービス提供を通じて、社会的価値の創造を追求しています。
参考…社長のメッセージ
利用者を第一に考えたサービス
この理念は、食事の提供だけにとどまらず、利用者一人ひとりの健康や喜びを第一に考えたサービスの提供を意味しています。また、持続可能な社会の実現に向けて、環境配慮や地域社会への貢献も重視しています。日清医療食品は、食を通じて医療・福祉の現場での生活の質の向上に貢献し、長期的には社会全体の健康増進に寄与することを目指しているのです。
Yahooニュースのコメント欄
本当かどうかはわかりませんが、この会社に勤めていた方がコメントを残していますが、業務過多という点を挙げていますね。
確かに、ウェルシュ菌は75℃以上で1分間の加熱で死滅するはずなので、直前に十分に加熱することで防げるはずなんですよね。
それすらも疎かになってしまうということは、この方のおっしゃる業務過多となってしまっている可能性もありますね。
後は病院自体への不信感も挙げられていますね。ちょっとここらへんは情報が出てこないと何とも言えないポイントが多そうですね。
ちなみに業務停止した場合の代わりの食事は、外注のお弁当などで代用するそうです。
まとめ
自動車事故や食中毒事件が最近多発している様にみうけられますので、ちょっと取り上げる頻度が上がっています。
しつこいかもしれませんが、こういうのは我々ユーザーサイドも把握しておいた方が良いポイントがあるかなぁ・・・とおもって取り上げています。
特に、自動車の事故なんかは、視界が悪くなる夕方や朝方等で、もし外出するのであれば、目立ちやすい恰好をした方が好ましいはずです。
確かにユーザーサイドがなんで気を遣うんだよって言葉があるかもしれませんが、こちら側がケアしておけば防げた事故があるかもしれません。
注意喚起の意もこめて、こういった記事を多数発信しているという認識だけお願いします。ご容赦いただければ幸いです。
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