はじめに
この事件は、夫の飲み物にメチルアルコールを混入させ、眼科を受診した時にメチルアルコール中毒と発覚したみたいです。
メチルアルコールは飲んだら、身体に悪影響があるのは認識していますが、どれほど悪影響を及ぼすのか私自身認識が無いため、今回調べさせていただきました。
北斗の拳の漫画読んでる時に、酒屋の主人が客にメチルアルコール提供して、ぶっ倒れたシーンがあったのは今でも覚えています。
メチルアルコールを混ぜた飲み物を日常的に飲ませていた?
滋賀県栗東市での事件、メチルアルコールを使用した殺人未遂とのこと
滋賀県栗東市に住む33歳の無職、森崎愛美容疑者が、夫(35歳)にメチルアルコールを混ぜた飲み物を日常的に飲ませていた疑いで殺人未遂の容疑で逮捕されました。
眼科を受診後発覚し、メチルアルコール中毒とのこと
この事件は、夫が両目の視力を大幅に低下させ、回復の見込みがない状態になったことから発覚しました。夫が入院していた病院からの通報を受けて警察が捜査を開始し、森崎容疑者がメチルアルコールを飲ませたことを認めたため逮捕に至りました。
殺すつもりはなかったと殺意を否定
森崎容疑者は、「飲ませたことに間違いありませんが、殺すつもりはなかった」と供述しており、殺意を否認しています。警察は、メチルアルコールの入手経路などを含め、事件の詳細について調査を進めています。
これについて、殺意を否定しているみたいですが、じゃあなんの意図で混入させたんですかね・・・。少しイライラしてしまって、衝動的にやってしまった?とかですかね。それにしても・・・ですけどね。
メチルアルコールが失明に繋がる理由
メチルアルコール(メタノール)を飲むと、非常に危険で命に関わる健康被害が発生する可能性があります。メチルアルコールは有毒であり、人体に摂取すると以下のような症状や影響が現れることが知られています。
- 消化器系の症状: 吐き気、嘔吐、腹痛などの消化器系の症状が現れることがあります。
- 神経系の影響: 頭痛、めまい、意識障害、混乱、けいれんなど、神経系に影響を及ぼす症状が出ることがあります。
- 視覚障害: メチルアルコールは特に視覚に影響を与え、視力低下や盲目を引き起こすことがあります。これはメチルアルコールが体内で代謝される過程で生じる有毒な代謝物によるものです。
- 呼吸困難: 重度の中毒の場合、呼吸困難を引き起こすことがあります。
- 代謝性アシドーシス: 体内のpHバランスが崩れ、代謝性アシドーシスという状態になることがあります。これは生命を脅かす緊急事態です。
- 死亡: 高濃度のメチルアルコールを摂取すると、死に至ることがあります。
メチルアルコール中毒は、摂取後数時間で症状が現れることがありますが、症状が現れるまでに時間がかかる場合もあります。中毒の疑いがある場合は、直ちに医療機関に連絡し、適切な治療を受けることが重要です。メチルアルコールは工業用アルコールや溶剤として使用されることが多く、飲用エタノール(エチルアルコール)とは異なり、人間が摂取することを目的としていません。
メチルアルコールの致死量について
人によって変わるが、少量で危険
メチルアルコール(メタノール)の致死量は、摂取する人の体重や健康状態、摂取後の時間経過によって異なりますが、一般的には比較的少量で重大な健康被害や死に至る可能性があります。
約30mlから100mlの範囲が致死量
成人におけるメチルアルコールの致死量は、文献によって異なる報告がありますが、約30mlから100mlの範囲で致死的とされています。しかし、体重や個人差、既存の健康状態によって影響は大きく変わるため、これらの数値はあくまで一般的な目安として捉えるべきです。実際には、より少ない量であっても重篤な中毒症状を引き起こすことがあります。
様々な弊害が起きる
メチルアルコールが体内で代謝されると、視神経を含む神経系にダメージを与える有毒な代謝物質であるホルムアルデヒドやギ酸が生成されます。これらの物質は、視力障害、代謝性アシドーシス、中枢神経系の障害など、生命を脅かす症状を引き起こす原因となります。
30㏄とかはウイスキーでいうシングルの量ですよね。その程度飲んだだけで危険ということなので、誤飲してしまった場合でもすぐに医療機関の受診が推奨されますね。
メチルアルコールの味は?
メチルアルコール(メタノール)は、無色で揮発性があり、エタノール(飲用アルコール)に似たやや甘い味がするとされています。しかし、メチルアルコールは非常に有毒であり、人体に摂取することは極めて危険です。そのため、メチルアルコールの味をためしたり、とかはやめてくださいね。
メチルアルコールは工業用溶剤や燃料、冷却剤、防寒剤など、多くの産業で使用されていますが、飲用目的ではありません。メチルアルコールを含む製品を誤って摂取した場合、視力障害や神経系の損傷、代謝性アシドーシス、呼吸困難、昏睡、そして死に至る可能性があります。
メチルアルコールを使用された事件等の事例は?
日本国内だと軽く調べた限りですと、発見できませんでした・・・。しかし、世界各地でメチルアルコールを密造したお酒などに含ませて、それが事件になったりしているみたいですね。
ベトナムのクアンチ省での事件
2018年12月25日、クリスマスパーティーで酒を飲んだ男性4人が意識障害で病院に救急搬送されました。この中の一人、グエン・バン・ニャットさん(48歳)は、血中メタノール濃度が中毒を引き起こす濃度の10倍以上であることが判明しました。この事件では、飲んだ酒のサンプルから許容濃度の1119倍のメタノールが検出されました。
簡単に手に入るものに混入しているケース等があって大変危険ですよね・・・。
メチルアルコールの入手経路
メチルアルコール(メタノール)は、主に工業用の溶剤や燃料、冷却剤、防寒剤などとして広く使用されています。一般的な入手経路は以下の通りです。
- 工業用品としての販売: メチルアルコールは、工業用の化学品として化学品販売店やオンラインで購入することができます。これらは通常、研究所や工業施設での使用を目的としています。
- 自動車用品: 自動車のアンチフリーズやウィンドウウォッシャー液など、自動車用品としてもメチルアルコールが含まれている製品があります。
- 清掃用品や溶剤: 一部の清掃用品やペイント薄め液などにもメチルアルコールが使用されていることがあります。
- 密造酒: 不法に製造されたアルコール飲料にメチルアルコールが混入しているケースが世界各地で報告されています。これは、エタノール(飲用アルコール)よりも安価であるため、コスト削減を目的として不正に使用されることがあります。
車のウォッシャー液を誤って、子どもが飲んでしまうケース等があるみたいで、大変危険ですので、お子さんがいらっしゃる方は注意してくださいね。
最後に
今回は事件メインではなくメチルアルコールがどういった影響を及ぼすか?がメインになってしまいましたね。
事件自体も速報程度の情報しかなく、掘り下げることも難しかったので、ご容赦ください。
それにしても、今回の事件は自分が思うに衝動的に引き起こしてしまったのかな?と思っております。男性の方も命には別状がないとのことで、一先ずは安心ですが、視力の回復見込みは無いというのが・・・。
いずれにせよ、因果関係をはっきりさせて、可能な限り男性の視力回復や後遺症が無いことを願っています。
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