先日フィリピンでの地震を聞き、被害状況と地震の多さを知りました。それに対して、なぜ地震が多いのか?日本への影響は無いのか?などなど、少し気になったことが多かったため、記事を書かせていただきます。
インドネシア付近でマグニチュード7.0の大きな地震(2024年1月9日追記)
2024年1月9日の午前5時49分ごろ、インドネシア付近でマグニチュード7.0の大きな地震が発生しました。この地震により、気象庁は震源の近くで津波が発生する可能性があるとして北西太平洋津波情報を発表しましたが、この地震による日本への津波の影響はないと報告されています。
参考…NHKニュース
2023年にフィリピンで発生した主要な地震についての被害状況まとめ
2023年4月4日 – ビガ沖でのマグニチュード6.6地震
この地震は約45kmの深さで発生しました。ルソン島の南東部やビサヤ諸島の東部で軽度から中程度の揺れが感じられましたが、被害や死傷者の報告は調べた限りですと確認できませんでした。
2023年4月29日 – オクシデンタル・ミンドロでのマグニチュード5.5地震
この地震による死傷者や重大な被害は報告されていません。
2023年12月2日 – ミンダナオでのマグニチュード7.6地震
この地震で2人が死亡し、4人が負傷し、9人が行方不明となりました。壁の崩壊による死亡がタグム市とビスリグ市で報告されました。
529家族が影響を受け、ヒナトゥアンでは3軒の家が崩壊し、停電が発生しました。アグサン・デル・スルでは家屋が損傷し、全県で停電が発生しました。
ダバオ市ではいくつかの家と橋が損傷し、停電が発生したとのこと。
被害総額は約54.8百万ペソ(約1.1百万米ドル)と推定されています。
2023年12月3日 – マグニチュード7.4の地震後に津波警報解除
PHIVOLCSによりスリガオ・デル・スル州とダバオ・オリエンタル州に津波警報が発令されました。
NHKによると、フィリピンの津波の波は最大で1~3メートル(3.3~9.8フィート)の高さになる可能性がありました。
実際にマウエス島で64センチメートル(2.10フィート)、ハチジョウ島で40センチメートル(1.3フィート)、クシモト・ワカヤマで20センチメートル(0.66フィート)の津波が観測されました。
この件に関しては、特に負傷者等は今のところ確認してないはずです。
日本への影響
- 2023年12月2日 – ミンダナオでのマグニチュード7.6地震
この件は日本にも一応影響があったみたいですね。詳細を下記へ記載させていただきます。
日本は太平洋沿岸で津波警報を発令しました。地震の影響で、日本の八丈島では40センチメートルの津波が観測され、和歌山県串本町や高知県土佐清水市では20センチメートルの津波が観測されました。日本の気象庁はその後、津波警報を解除しました。
地震発生の原因
地質学的背景:これらの地震は、ミンダナオトレンチ沿いの2つのテクトニックプレートの動きによるものでした。これらのプレートは互いに離れて移動しており、地震はプレートが突然滑り合った結果発生しました。フィリピンは太平洋 “火の輪” 内に位置し、世界の約90%の地震がこの地域で発生しており、フィリピンは特に地震に弱い地域です。
対応と救援活動
政府の対応:フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、ハワイ出張中にバーチャルで行われた会議で、ミンダナオの地震被災地域での継続的な救援活動と監視を確保するよう関係当局に指示しました。
マルコス大統領は、防衛省長官、保健省長官、社会福祉省次官、市民防衛局次官などの当局者に、被災地域の住民の安全を確保するよう指示しました。
防災対策の現状と課題
フィリピンの防災対策:フィリピンは世界で最も災害に遭いやすい国の一つで、太平洋の火の輪に位置しており、地震や火山のリスクが高いです。
政府は、防災から積極的なリスク管理へのアプローチを段階的にシフトし、準備とレジリエンスの構築に重点を置いています。
国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)、市民防衛局(OCD)、世界銀行(WB)の共同プログラム「Ready to Rebuild: Disaster Rehabilitation and Recovery Program(再建への準備 災害復旧・復興プログラム)」は、国と地方政府の能力を強化し、自然災害や気候リスクからの迅速かつ効果的な回復を促進しています。
科学技術省-火山地震研究所(DOST-PHIVOLCS)は、GeoRiskPHというウェブベースのプラットフォームを開発し、災害リスク管理計画のための科学的リスク評価に基づく情報の活用を促進しています。
国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)
NDRRMCとは、フィリピンの「National Disaster Risk Reduction and Management Council」の略称で、直訳すると「国家災害リスク削減管理委員会」となります。この組織は、災害時のリスクを管理し、軽減するための政府の取り組みを統括しています。
具体的には、NDRRMCは災害発生時の緊急対応、救助活動の調整、被害状況の評価、回復と復興のための計画立案などを行います。また、災害リスクを事前に減少させるための予防策や教育プログラムも実施しています。
災害発生時には、迅速かつ効果的な対応を行うために、地方政府や他の関連機関と協力し、情報を共有し、資源を最適に活用する役割を担っています。フィリピンは自然災害が頻繁に発生するため、NDRRMCの役割は非常に重要です。
市民防衛局(OCD)
市民防衛局(OCD)は、フィリピンの国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)の実行機関です。この局の主な役割は、災害や緊急事態が発生した際に、迅速で効果的な対応を行うことです。
OCDは、災害対応計画の立案、訓練、救助活動の調整、災害発生時の情報管理とコミュニケーションなどを担当します。
さらに、OCDは地方政府や他の関連機関と協力して、災害リスクの軽減、準備、対応、復旧活動を支援し、コーディネートします。これには、地域社会への啓発や教育プログラムの実施も含まれます。フィリピンが災害リスクの高い国であるため、OCDの役割は非常に重要です。
総括
特に直近の地震については、速報で入った情報しか無いため、正直ニュースで言っている内容とほぼ同様となってしまいました。しかし、深堀していくと、火の輪、炎の輪(名称色々あるっぽいんですけど・・・)といったそもそも地震に弱い地域が判明しました。
昔から日本は地震が多い国って言われてますよね。プレートの影響とは聞いてましたけど、正直炎の輪等の名称は知りませんでした。Ring of Fire なんて呼ばれるらしいです。
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